糸のお話〜その3手織り作家さんたちとの出会い〜
見た目は同じですが、小毬は手毬と何が違うのか。
そのお話の始まり「糸のお話〜その3手織り作家さんたちとの出会い〜」です。
HONDA SILK WORKSさんの絹糸で小毬を作り始めて数ヶ月目。
(※写真は干し葉藍染の鮮やかなターコイズブルーの糸でかがった八重菊)。
工房からの風での出会い
2016年、織姫神社がある市川市のニッケコルトンプラザで「工房からの風」というイベントがありました。
※余談ですが私がこの写真で首に巻いている藍染のストールは彼らの手織り作品です。
端糸でこんな作品になったよー。とHONDAさん達にご挨拶がてら、またもや小毬片手に遊びに伺った折に(遊んでばかり^^)、同じく出店されていた クサキゾメ テオリの佐藤亜紀さんと素敵な出会いがありました。
HPを見ていただければ判ると思いますが(下に貼り付けてあります)、亜紀さんの作品は美しい布達です。亜紀さん自身も布の色のように優しい印象の方で、ついつい手持ちの小毬を見てもらいたくなり、見せると‥(今思うと初対面で図々しいですね)。
「手毬ですね」と亜紀さん
「わぁ〜ご存知なんだ〜」と思っていると。
おもむろに小毬を振る亜紀さん。
「???」と思う私。
「音がしませんね」と
「???」
今に残る手毬の産地
実は、亜紀さんのご出身は新潟県の栃尾市。
栃尾は知る人ぞ知る、昔からの手毬が今も継承されている貴重な地域なのです。
そして、栃尾の手毬には縁起の良い七つの木の実が入っていて、振るとカラカラと乾いた心地よい音がするらしいのです。
織物の端糸で、小毬を作っていることをお話しすると。
「沢山捨てられずに残っています」との事で、翌週には京都から端糸たちが届きました。
やはり、糸を大切に染めて織っている作家さん達は、皆さん端糸たりとも捨てられないのだと判り、よし!私が引き受けて、皆さんと再び可愛い小毬を作ろう!と改めて思いました。
遊び半分で、始めた小毬作りでしたが、手織り作家さん達との出会いから、端糸を買い取りさせていただくようになり、そしてその糸達でワークショップを開催する事がお仕事になっていきました。
そして、工房からの風に又お邪魔をした際に、 北海道在住の手織り作家の麻生あやこさん。
綿の布を和綿から手紡ぎ草木染されている、ここいとさんと出会いがあり、お二人からも素晴らしい糸をお届けいただいています。
その糸達です。作家さんによって表情も様々です。
左から/HONDASILKWORKSさん さとうあきさん ここいとさん 麻生あやこさん。
素材も 絹 和綿 羊毛 と様々。
小毬に模様を刺繍した時に浮かび上がる表情も素材によって違い、絹糸の光沢感、和綿のざっくりとした安定感、 羊毛のふんわりと芯のある優しさと、面白さは尽きません。
つづく
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