人と大地に優しい稲葉春香の手仕事。
みなさん初めまして!私の活動のキーワードは「未来の子どもに伝えたい事」「循環」「リユース」 です。
昔から私は、何かをする時には「地球を汚さない事」をコミットに生きて来ました。 そして20代の時に「ネイティブアメリカン」の考え方に触れる機会があり「7世代先の事を考えて今を生きて行く」という言葉に電気に打たれた様なショックを感じました。 勿論、普段の生活で完璧に「7世代先の事を考えた生き方」は出来ませんよね。でも、その事をずっと大事に生きて来ました。
そして、2015年手織り作家HONDA SILK WORKSさんの工房で運命的な出会いが待っていました。キビソ(クズ繭)と草木染めの残り糸(未使用品)です。 実は、手毬作りよりもキビソと絹糸との出会いの方が先でした。 「この大事に取ってあるキビソと絹糸達を再び美しい何かに蘇らせたい」と取り憑かれた様にアレコレと試行錯誤するうちに、ふと手毬作りが思い浮かんだのです。
そして、同年秋、工房の風というイベントでさとうあきさんという京都の草木染め作家さんとの出会いがありました。
あきさんは、今でも手毬作りの盛んな新潟県栃尾のご出身という事も手伝ってか、私の残り糸で手毬を作る活動にも深い理解を示して下さいました。 そしてあきさんから頂いた栃尾の資料から「昔は織物の盛んな地域では、クズ繭や残り糸で手毬が作られていた」といった歴史も知る事になります。
作家さんから残り糸を買い取り、私の手元には沢山の色とりどりの絹糸が揃いました。 しかし、私は一人アトリエで手毬を作る職人になりたい訳ではありませんでした。
「地球からの贈り物の絹糸を再び多くの人の循環させたい。」 「手仕事の枠を超えたい。」 「手毬に乗って女性が海を越えるビジョン。」 そんな話を、コンサルの方にお話しし。 そこから、手毬作りのワークショップを毎月開催する運びになりました。
ワークショップを開催して色々な方と国産の草木染め絹糸で手毬を作るうちに気が付いた事があります。 それは、草木染め絹糸を触ると癒されるという事。手仕事は集まって作ると楽しさ倍増という事。
このひとつの手毬に環境問題、伝統工芸、作り手の宇宙全てが詰まっているという事。 そうして活動していたら、ご褒美にJ-WAVEのラジオ出演というご縁も頂きました。
そして、今後も私の元に残り糸が集まる限りこの活動を皆さんとシェアしながら続けて行こうと考えています。 願わくば、こういった昔からの素晴らしい伝統(残り糸を使い切るアイディア)が高級な工芸品ではなく普段使いの日用品になる事を願って活動しています!!
皆さんとリユース糸や国産草木染め絹糸を使い、手仕事を御一緒出来る事を楽しみにしています!
最後に、屋号の UNI-TIERRAとはスペイン語の造語で「ひとつの地球」という意味です。
私の活動を語学の堪能な親友に名付けてもらいました。
手毬はこの地球の縮図です。
最後までお読み頂き有り難うございました。
稲葉春香
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